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アンケートでは、船酔いの度合いを問う設問がないので、どの程度の船酔いを何人がしているのかが調査出来ないが、船内を視察した結果では、船室で横になって寝ている人が多く見られ、嘔吐までは至らなくとも船酔いで気分が悪くなった人はかなりの人数と思われる。またアンケートによると、出航後10分程度で嘔吐した人もいるが、大部分の人は1時間前後で我慢しきれずに嘔吐に至っているようであった。この状況は、新潟港の防波堤を出た直後の上下加速度が大きいという動揺の計測結果と整合する。
なお、生理計測を実施した被験者は船酔いをしていなかったようである。
?まとめ
当初予定していた高速艇の実験に変わってカーフェリーの実船実験を実施した。船酔いの実験のためには都合の良い荒天であり、一般的な船酔いのデータは収集できた。しかしながら、被験者は船酔いをせず、この意味では残念な結果であったかもしれない。動揺に関するデータの解析結果の概要はここに示したが、この他の生理データの解析結果等は他の章で述べられる。
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